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(平成22年08月05更新)


恵那山について


私の住む尾張小牧の隣り美濃には
日本百名山の一つ 「恵那山」 が聳えております



「恵那山」は日本のほぼ中央に位置し
美濃の國で最も高い山であり、真下を
国内4番目に長い [恵那山トンネル] が貫通し
陸上交通の重要な役目を果たしている雄大な山です

[注] :恵那山に関するデータの一部を
ホームページ:[@恵那山へようこそ]
から引用させてもらいました。


★  登山のための事前準備 ( 平成16年06月13日 )

今日も梅雨の中休み。 今年の梅雨は中休みばかりで本番は何時来るのだろうか。

湿度も30%台に下がり、13日から乾燥した暑い真夏の日が続いている。 そして暫くこんな日が続きそうだと予報士は云っている。

また今日も晴れて暑くなりそう。 今年は6月と云うのに真夏日が続いたり、11日には台風4号が高知に上陸したり、異常な気象ばかりだ。

昨日は南の海上に早くも台風6号が発生したと云う。 本土への影響が出るにしても暫く先になり、梅雨前線も南方に停滞したままでしばらく好天が続きそうだ。

TV に 新緑の森の中を 涼しそうに流れるせせらぎが映し出されるのを観ていると、急に渓流沿いの山道を歩いてみたくなった。

  「よし 恵那山に登ってみよう。 こんな近くにあってまだ登った事がないんだ。 どんな山だろう。」

即決だ。 登山に必要な恵那山の情報集めをしなければならない。

それなら、と急いでパソコンに電源を入れ、インターネットを検索し、早速 情報収集を始めてしまう。

画面には恵那山関連の情報が限りなく出てくる。 

6月17日 が好都合だ。 今の好天が明後日の 17日 までは持続するだろうとの予報だ。

とりあえず手近なルートを選び、準備を進めることにした。

最初に訪問したホームページから 4月29日に4年振りに再開されたばかりと云う 「黒井沢ルート」 に何か魅力を感じ、このルートで登ることにする。

そして、6月17日 無事に (と云うよりは曲がりなりにもと云うべきだろうか)  「恵那山登頂」 が達成できた。

帰宅して、18日以後さらに情報を集めをして、詳しく調べてみると、放置しては置けないほどの新しい情報がいろいろ集まってきた。

それらを自分なりに整理・整頓して活用し易くした (つもりな) ので、多くの人に参考にして貰えればと以下に「参考資料」として付記する。



     [参考資料]


 『恵那山』 と云う山は

岐阜県中津川市と長野県阿智村とにまたがる アルプス最南端の名峰で、標高 2,191m を有する美濃の最高峰である。 

登山に訪れる人はそれほど多くないそうで、年に 8千人前後 らしい。

恵那山の名は 天照大神 のご誕生の胞衣 (えな・胎児を包む膜) がこの山に奉納されたことに由来すると云う伝説が残っていると云う。

また、「恵那神社」 についての記述が 日本書紀 に見られ、日本武尊が東征の帰途に、この恵那神社を参拝されたことが記録されており、山頂には 「奥宮本社」 が、また麓の川上(カオレ)地区には 「前宮本社」 が祭られている。

明治時代に日本アルプス の名付け親 W.ウェストン が登ったことでも知られ、 島崎藤村の「夜明け前」をはじめ、井上靖や、杉本苑子など 数々の日本文学作品に 恵那山 が登場してくる。

明治26年には 「日本アルプス」 の名付け親 ウォルター・ウェストン が登り、深田久弥の 「日本百名山」 にも挙げられ、多くの人から親しまれてきた秀峰である。

現用の登山ルートとして 次の4つのルート があり、各ルートについて解説する。 (参考図参照)

  参考:[ 恵那山登山ルート ]

  * 「黒井沢ルート (クロイザワ)」
  * 「神坂峠ルート (ミサカトウゲ)」
  * 「前 宮 ルート (マエノミヤ)」
  * 「広河原ルート (ヒロガワラ)」


                『4ルート参考図


  [ 説 明 ]

 
  恵那山々頂

 
  登山ルート

 
   登山口




▲ 
「黒井沢ルート」 (登山口駐車場 (H 1,220m) から山頂まで約 6.8km 標高差 972m)
     (北緯35度24分24秒、 東経137度35分55秒)

黒井沢ルート
登山者に親しまれてきた 「黒井沢ルート」 は、脆い地盤と地形によりこれまで幾度も閉鎖されてきたが、 特に 2000年9月 の豪雨では川上から登山口までの 約 11km の林道が大きな被害を受けて通行止めになり、以来この4年間通行できないままだった。

この間に 「神坂峠ルート」 と 「前宮ルート」 が登山道として整備され利用できるようになり、また 「広河原ルート」 が新らたに開通して多くの登山者はこれらのルートを愛用するようになっていった。

そして、2004年4月29日 やっと この林道の整備が終わって 登山者にも開放され、また登山道のクマザサを刈り込んだり、各所の整備・補修を終えて、黒井沢からの登山がやっと4年振りに可能になった。

このルートで登山すると山頂の下方を通り過ぎて 「頂上小屋」 に出るので、「頂上小屋」 から新しいトイレの浄化設備を右下に見ながら後帰りするような感じで進むと山頂に達することができる。

このルートは林道が閉鎖される 12月〜3月 までの期間は利用できない。 

また平日は工事の関係から通行が規制されることもあるので注意を要する。

自家用車で行く場合は、中津川 ICから、R-19 を木曽駒方面に走り、3つ目の信号 (手賀野の次の交差点) [中村] で右折し、R-363 を中津川沿いをさかのぼっていく。

川上(*カオレ)の集落を過ぎて 「川上橋」 で左折して橋を渡り、直ぐに右折して道なりに真っ直ぐに林道を進む。

この林道 は半分近くが未舗装で道幅も狭く危険な道路で、対向車とのすれ違いには難儀をする。

駐車場は広く10台位は十分 駐車可能である。

黒井沢ルートの変遷]
 ・昭和34年 :初期の 「黒井沢ルート」 開通(上図黄線が推定のルート)、

 ・昭和35年 :深田久弥夫妻が百名山の取材に訪ねる

 ・昭和37年 :「野熊の池」を経由する現在のルート(赤線)に変更された

 ・昭和40年 :1,992mピーク先の鞍部から岐阜県側山腹を巻く現在のルート(赤線)に変更された

 ・平成16年 :林道整備が終わり、4年振りに閉鎖が解かれ 「黒井沢ルート」 が再開された

▲ 「神坂峠ルート」  (登山口 (H 1,569m) から山頂まで約6,8km 標高差 622m)
    (北緯35度28分18秒、 東経137度37分55秒)

「神坂峠登山口」(H 1,569m) は恵那山(H 2,191m) と 神坂山 (H 1,576m) の鞍部に位置し、昔の東山道第一の難所として知られ、荒ぶる神の坐す峠として「神の御坂」からその名前が由来している。

自家用車の場合、中央道・中津川 I.C.から R-19 を木曽方面へ走り、9つ目の信号交差点 [沖田] で右折し、「クアリゾート湯舟沢」(温泉施設)の前を通過し、更に 約 1km 先を右折し (右に神坂峠への案内表示あり) 、橋を渡ってから峠の頂上まで 約 13km の 狭いが舗装された一本道を登っていく。

途中、「けやき平スポーツ 林」、「強清水」、「追分」などを通り過ぎると 峠 に至る。

峠は三叉路になっており、登山口になっている。  またすぐ奥に 10台くらいの駐車場がある。

このコースは 途中に大判山 (1,696m) もあったりして経路のアップダウンが特に激しく、また崩落した危険な箇所に接近するので、一歩一歩用心しながらの登山が必要である。

途中には水場も避難小屋もないが、ルート沿いには高山植物が季節毎に美しい花を咲かせ、秋の紅葉の美しさは格別である。

また、好天の日には登山道からの展望は抜群で、正面に恵那山の雄姿を見ながら登ることができ、下方には中央道が、そして御嶽山や富士山の雄姿も遠望できるのがこの 「神坂峠 ルート」 の最大の特徴である。


▲ 「前宮ルート」 (登山口 (H 743m) から山頂まで約 8.0km 標高差 1,448m)
    (北緯35度26分53秒、 東経137度32分33秒)
前宮ルート
「前宮ルート」 は登山道の中で歴史的に最も古い登山道で、かつては恵那山が修験者の山だったことを示すいくつかの石像などを途中で見ることが出来る。

すなわち対東沢にある「心明霊神の石碑」 、「中の小屋跡の不動明王像」(1,550m) 、行者越の 「役小角(えんのおづぬ=役行者)石像」 などがある。

「役小角石像」 は平成14年5月12日 、中津川市の 野草散策の会・会員の樋口氏らによって数十年ぶりに腐葉土の中から発見されたと云う。

台座の表には願主 原治右エ門、 裏には弘化三年(1846)午九月七十三才 と記してあり、江戸末期のものであることがわかった。

明治の終わりから大正時代にかけて、中津川駅前には登山案内所が開設されており、大正時代には 「恵那登山案内」 というポケットサイズのガイドブックも出版されるほど 恵那山への登山が賑わっていたと伝えられる。

明治26年に登山した ウエストン は中津川市内の旅館からこの 「前宮ルート」 を日帰りしたと云う。 当時はすべてが徒歩だから、彼の健脚ぶりに驚かされる。

しかし昭和34年の伊勢湾台風で大きな被害を受け、同じ頃開発が始まっていた 「黒井沢ルート」 へ登山者が移って行き、百名山の取材で訪れた深田久弥が「黒井沢ルート」を紹介したこともあり、この 「前宮ルート」 を歩く人は次第に少なくなっていったと云う。

その後 「前宮ルート」 は復旧されないまま放置され、1年にせいぜい数パーティの愛好家が登って行くくらいで、訪れる人は少なくなって行った。

しかし 2001年10月13日、川上に「ウエストン公園」がオープンされ、それに合わせて地元の中津川山岳会の皆さんが実に半年以上をかけて、登山道の草刈りなどをして整備し、荒れ果てていたルートを 42年ぶりに 「前宮ルート」 として蘇らせたのです。

一合目から二十合目まであるこの登山道は、全長が 約8km、標高差も 1450m もあり、容易な登山道とは云えない。

途中では、樹齢数百年の「枯れ大檜」を見あげて太古の恵那山に思いを巡らせ、途中の古い石像に修行の山だった頃の気配を感じとることが出来る。

登山をしているはずが、何故か修行をしている様な気分に変わってくる、そんな不思議な魅力をもった登山道である。

険しい十六合目までの登山道を終えると、静かで幻想的な原生林が広がり、登山者を優しく包み込んでくれる。

体力に自信のある人には、この素晴らしい 「前宮ルート」 を是非を体験して欲しい。


 * 大正7年の古文書資料に興味ある資料があったので付記する

    ・中津川駅より前宮まで2里 (=7.86km)
    ・前宮より頂上まで2里7町50間 (=8.7km)
    ・前宮より頂上まで20合に分ちあり
    ・6合目と7合目の間右へ15〜6間の処に飲料水あり
    ・9合目と10合目との間に「岩戸不動明王」及び「籠堂」あり
    ・13合目と14合目との間に「物見松の名所」及び「行者越の嶮」あり
    ・15合目と16合目(2,015m)との間に「空八町の嶮」あり 嶮の間75間あり
    ・17合目と18合目との間に「垢取の池」あり
    ・18合目と19合目との間に落合村へ通ずる道あり
    ・19合目と頂上までに「七社」及び「籠堂」あり
    ・「籠堂」と「本社」との中間左へ下る4町の処に飲料水あり


▲ 「広河原ルート」  (登山口(H 1,255m)から山頂まで約 3.9km 標高差 936m)
    (北緯35度27分11秒、 東経137度37分24秒)

広河原ルート
「 このルートは 「黒井沢ルート」 が閉鎖中の 2001年10月 に新たに開通した新しいルートである。

恵那山の稜線の東側の端から阿智村側へ伸びる顕著な尾根があり、その尾根には営林署の作業道が存在することが古くから知られていた。

神坂峠ルートや黒井沢ルートの上部から注意して見ると、笹の尾根上に一条のラインとしてはっきりと確認できていた。

非常にすっきりとした尾根で、これまではその作業道の入口が不明瞭なことや、作業道が頂上まで達していないことから、登山道として利用されていなかったのが2001年10月 「広河原ルート」 として正式に公開された。

ルートの全長は恵那山の登山ルートのなかで最も短く、アップダウンもほとんど無い非常に歩きやすいルートである。

本谷川を仮橋で渡り登山道へ入れば、標高1500m付近に至るまでの標高差300mの急坂はやや辛いが、その後は徐々に傾斜がゆるみ、標高1,700m付近からは歩きやすい尾根道になり、恵那山頂方面はもちろん、御嶽や南北中央アルプスの展望も素晴らしい。

運が良いと 南アルプス越しに富士山 を遠望できることもある。

岐阜県との県境に達した後は、深田久弥が昭和35年4月、日本百名山取材で歩いた 初期の「黒井沢ルート」 の最後の部分を辿り、山頂に達することができる。

この部分は 廃道になって25年以上も経過し、クマザサが生い茂ったままで放置されていた 「黒井沢ルート」 の蘇生と云える。

  時間割(参考) : 
         駐車場→(30分)→広河原登山口→(1時間15分)→1,716m標識→(1時間45分)→恵那山山頂→(5分)→避難小屋
         避難小屋→(5分)→恵那山山頂→(!時間15分)→1,716m標識→(1時間05分)→広河原登山口→(30分)→駐車場



▲ 「中日新聞参考資料」  (H22,08,05)


甲恵那山登山ルートの解説  (H22,8,5) 」



     [ 恵那山初登山 @ (黒井沢ルート) ]

  ★ 「 往 路 」 ( 平成16年6月17日、  自宅 〜 黒井沢登山口駐車場 )

5時に起き出し、いつもと同じように トースト、牛乳、ヨーグルト、ヤクルト で朝食を済ます。 何時もと同じようにと書いたが、恵那山登山のことが気がかりで 4時に目が覚め、眠ろうと努めるが眠り込めずに、時計の針が5時になるのを待って起き出す。

昨日 インターネットから収集し 準備したプリントを忘れずに リュックに仕舞い、弁当やお茶、そして バナナ、飴、防寒着、軍手、タオルなど いつもの登山用具を準備して素晴らしい登山を期待しながら、 6時に駐車場を出発する。

上空は晴れて今日も好天が続きそうだ。   無事に帰宅できることを祈りながら 車を走らす。

車の トリップメーターB をゼロにセットして 自宅を出発 (06:00) 中央自動車道・小牧東インターへ向かう。

緑灯の点いたゲートを通り 無人機から突き出されたチケットを受取り 中津川方向を確認して中央道に入る。 (06:20) (走行距離 : 自宅から4 km)

中津川インターで中央道を降り (07:00)、国道19号にでる。 (通行料金 \1,400、 走行距離 +49km : 53 km)

国道19号を木曽駒方面に走り 3つ目の信号交差点 [中村] (手賀野の次) で右折し (07:05)、国道363 へ。 

国道363 を南東方向に道なりに車を走らせる、間違う心配は無い。( 所々に登山口への案内がある) 

川上の町に入ると 左手に目立つ橋がある。 「宮前橋」である。   (07:15) (走行距離 +12km : 65 km)

「宮前橋」を渡って右折し 山道を道なりに 約 11km 登っていくと、  登山口駐車場 ( 旧黒井沢行きバスの終点 ) に至る。  (07:40) (走行距離 +11km : 76 km)

「宮前橋」から駐車場までの 約 11km は すれ違い用の待避所 が所々に設けてはあるが、 「対向車と出くわしたら どうしよう。」 と不安な気持ちと路面は穴ぼこだらけの悪路だし、運転席側は 切り立った断崖の下方に 白波をたてて流れる中津川の渓流が目に入り、気の安まらない運転だ。

舗装してないところでは、一般車は底をこすり易いので ゆっくりと 慎重に 走行したい。

途中で、親子連れだろうか 3匹の猿が 道を横切って左手の山に走り込むのが目撃された。

恵那山の雄姿は中津川インター前に見えたが、その後は何処にも見えない。  上空は青空で風もなく、絶好の登山が期待できそうだ。

登山靴に履き替え、半袖姿に リュック と ウエストバッグ を装着し、手袋を付け、万歩計をゼロにセットし これから 初めての恵那山登山に挑戦する。


 ★ 「 山 頂 目 指 し て 」 ( 6月17日   07:50 〜 16:35 )

駐車場には既に4台の車が駐車していた

駐車場は予想外に広く、4〜50人の団体でも 広がって十分な準備運動ができるくらいの広さがある

「黒井沢ゲート前駐車場」 (7:48)
川上橋から11km走って
黒井沢ゲート前駐車場に着くと広く
きれいに整備された広場で10台以上が駐車可能
「黒井沢ゲート」 (7:48)
旧バス停の雰囲気が残る登山ゲート
小屋に設置された赤い小箱に
登山届けを残して出発
天候は安定しており、安心して登山に挑戦できる


「黒井沢ルート登山口」 (7:58)
赤い鉄門の右を通り、緑の鉄門の隙間を抜けて
登山道口への林道を入って行く
「登山道口手前」 (8:11)
防災堰を兼ねたコンクリート橋を渡って沢の右岸を行くと
左奥に「登山口」大きな看板がある
登山ゲートを通り抜けて道幅 2m の林道を約 1km 進むと左前方に巨大なコンクリート構造物が出現する  不釣り合いなコンクリートの橋を渡った右手の沢には大きな川石がごろごろとむき出されていて過去の氾濫を想像させる


「恵那山登山道口の看板」 (8:24)
登山道は写真中央の暗い方向を間違って
右側の沢に入り込み
そのまま渓流登りを続けて行き止まりになる
「黒井沢ルートの最初の避難小屋」  (8:50)

災害で失ったドアは今も無いままの最初の避難小屋
そのすぐ奥に黄緑色の板に白い文字の「恵那山登山口」の看板が置いてあり、ここから黒井沢の登山ルートが始まるのだ

早とちりの悪癖で、四囲を確認しないまま足元ばかりをみて 山に入ってしまい沢の中を苦労しながら登っていることに気づく

前方には巨岩が立ちふさがり 沢伝いでは 前に一歩も進めなくなり 立ち往生してしまう

今まで登ってきた沢自体は登山ルートでないことに初めて気付く

何か助けになる物はないか。 近くに登山者が居ないだろうか。 その何かを探し求めて周囲を見回して目をこらす

右の林の中に 白い物が目に入る

それは登山道沿いの樹木などにその名前を書いて紹介するつり下げられた 白いプラスティックの板であるらしいことに気が付き

あそこが 登山道に間違いないだろうと判断し

沢を脱出し 藪をかき分けて 白い札の方に這い上がって行った

やっとたどり着いてみると そこに獣道くらいの踏み固められた登山道を発見  やっと正しい登山ルートに復帰できたのだ (3500歩)

安心できて 林の中を右側から沢の音を聞きながら登っていると 頭上の日差しの中に避難小屋がある

入り口の扉が無いのは 以前の風雨で吹き飛ばされてしまったままで修復されないままに放置されているのだと云う

小屋の過ぎた登山道の曲がり角でリュックを外し、腰を降ろして初めての休憩をとる  お茶とバナナが疲れを癒してくれる


 [野熊の池] の前にある登山者用の休憩場所 (10:03)

茂みの向こうが [野熊の池] で判りにくい
 [野熊の池] の近くにある 距離案内 (10:04)
暫く登って行くと [野熊の池] の休憩所に着いた   ここで だいたい行程の半分を登ったようなものだ

最初は [野熊の池] は何処なのか見つからないくらい池の周りは雑草が繁茂し、4年間の放置を実感させる    『池に近づくのは危険です』

もし休憩所が無かったり、案内標識が設置されてないと 池の所在さえ知らないまま通り過ぎて仕舞うかもしれない


深い藪に隠れて [野熊の池] の面が見えにくい  (10:05)

4年目に再開されたルートらしく
整備がまだ行き届いていない [野熊の池] 周り
登山道に設置された途中の案内板 (10:06)

山頂まで20分の9合だけ登ったことを
登山者に案内してくれる  まだ11合残っている
山の高さは普通 「1升」 すなわち 「10合」 に分かちますが 恵那山の場合は 「20合」 に分割されている

この辺りから小さなブヨの大群がつきまとって顔の近くを飛び交いどうにもならない

耳や鼻、目などに飛び込んで来て気持ち悪くしてくれる


 こちらの標識は山頂までの距離 (10:25)  こちらの標識は山頂小屋までの距離 (10:53)
距離標識に2通りあり、一つは山頂までの距離案内を、もう一つは山頂小屋までの距離を案内してくれる


 途中から少し下ってまた山頂に向かって登る (10:59)  この辺りは松の木が多い (11:11)
黒井沢ルートは 約6km の登山ルートだが その途中で生育する樹木や周りの景色が大きく変化していく


待望の水飲み場はもうすぐ 頑張るぞ (11:12)  山頂まで残り1km (山頂小屋までは500m)  (11:30)

 松林から30分登ると様相がすっかり変る (11:38)  「黒井沢ルート」唯一の冷たい清水のオアシス (11:40)
岩の間から流れ出る冷たい岩清水は 登山者には美味しすぎて つい飲み過ごしてしまうから用心


 山頂近くに建つ新しく大きな「山頂小屋」 (11:58) 「山頂小屋」 近くに新しい水洗トイレ(大蝿多数) (12:00)
「山頂小屋」 は新しく広い立派な建物で 登山者にとって緊急時の避難には有難い

その直ぐ隣には立派なトイレが建っているが どうしたことかここには小さなブヨだけではなく、巨大な大バエの大群がが乱舞していて 如何に立派なトイレでも、おしりを丸出しにして用を足すことなど到底不可能なことで、建物に近づく事さえも躊躇してしまう有様だ

「立派な水洗トイレ」 と紹介してあるが 中に入って内部を見学する事はできなかった

「山頂小屋」から山頂まで500m (12:05) 目の前の高い山が恵那山の
最高地点 (2191m?) とも云われ
現時点では何処が最高地点なのか明確にできかった (12:06)
山頂小屋を過ぎてそのまま直進すると目前にはっきりした山頂が望まれ、その頂に 「神明社」 が鎮座している

この山頂が恵那山の最高地点 (2191m) とも云われ、「奥宮本殿」や「三角点」のある所謂「山頂」 が最も高い地点なのか中津川市の山岳会関係者に聞いてみると 現時点ではまだ明確ではないと の回答を得たがいずれにしても 2〜3m の誤差の問題である


頂上地点(H2191m?) には
歴史を感じさせる 「神明社殿」 が力強く鎮座している (12:10)
 「神坂峠ルート」 と 「前宮ルート」 の分岐点 (12:22)
「山頂小屋」 から 分岐点に向かって行く途中の一番高い処に 何とも古すぎる ちっぽけな社が鎮座している

調べてみると山頂付近にこのような小さな「社」 が7つあり、この社はその内の一つで 「神明社」 と云う立派な名前の社だ


分岐点にある 「神坂峠」 への下山案内標識 (12:22)  分岐点から引き返し
やっと 恵那山々頂標識に到着する (13:10)
分岐点近くの開豁地で昼食を食べ、 また今、来た道を引き返して 「頂上小屋」 近くにいた青年に聞いて山頂に急ぐ恵那山の山頂は 避難小屋から尾根伝いに 約500m くらい行った処と教えられる

昔のルートは尾根ルートだったので 「山頂」 を経由して 「山頂小屋」 に達していたが今の 「黒井沢ルート」 は 尾根を外して山腹を歩くので 「山頂小屋」 を経てから尾根筋を引き返して  「山頂」 に達することが出来る (今は阿智村からの登る 「広河原ルート」 (2001年10月開通) は昔の 「黒井沢ルート」 と同じ尾根ルートを使っている)

教えられたように尾根を少し引き返して 「恵那山山頂」 に到着すると 数人の先客がそこで休んでいた


 山頂標識 (2189m?) に手を触れて一服する爺さん (13:13)  山頂にある7つの社の一つでこれもまた
歴史の重みを感じさせる 「奥宮本社」 が鎮座している
この裏に 三角点 (2191m? or 2189m?) がある (13:15)
山頂には それを示す標識と これまた古すぎる小さな社 「恵那神社奥宮本社」 が鎮座していた

山頂での視界は 流れ過ぎてゆくガスで 残念ながら 四囲は全く望めなかった


山頂近くでトゲだらけの異様な植物を発見 (12:26)
山頂で写真のような トゲだらけの異様な植物を 発見した

山頂での休憩もそこそこに、 13:25 山頂を出発して、 「山頂小屋」 を経て、登山してきた 「黒井沢ルート」 を同じ道筋を一歩一歩駐車場を目指して下山していった

16:35 黒井沢駐車場に 無事到着する (*27,000歩)

  ★「黒井沢ルート」登山の所見:
*,宮前橋から登山口までの林道(約11km)は整備未完で車のすれ違いが難しい

*,登山道の一部に整備が終わっていない部分があるので慎重な登山が必要
  ⇒水はけの悪い場所がある
  ⇒登山道のクマザサをしっかりと刈り込んでほしい (特に山側の刈り込みを十分に)
    歩行はしっかり山側を歩くことが大事
  ⇒倒木で登山道が塞がれている処がある

*,登山道の案内について
  ⇒登山道の分れ道などでの細かい案内表示が欲しい (色テープでの案内標示)
  ⇒登山口標示の大きな案内板はかえって誤解しやすい (登山道に入らず、間違って沢をよじ登ってしまった)
  ⇒「山頂」 と 「山頂小屋」 の案内が混在し かえって登山者には煩わしい
  ⇒山頂小屋から山頂への経標示が欲しい (ルート変更によりそのまま直進すると山頂に行けず分岐点に至る)

*,中腹から山頂にかけて何故かブヨや大蝿などの虫がやたら多い
  ⇒登山道に小さなブヨの大群が随伴してきて 目や耳、鼻に飛び込んでくる
  ⇒頂上に新設された最新トイレには大蝿の大群が乱舞し、使用はおろか近づくことも無理な状態だった
  ⇒分岐点付近で食事をしているとまたここにも大蝿の集団がたかってくる有様

* 自宅からの日帰り登山は可能であった


  ★ 「 復 路 」 ( 6月17日、  登山口駐車場 〜 自宅 )

 途中に良い温泉があるので立ち寄って入浴したいと考えていたので早々に着替えを済まし帰途につく
「黒井沢駐車場」 を自家用車で出発 (16:45)

「宮前橋」 を通過 (17:20) (走行距離 +11km : 87 km)

国道19号線の 「中村交差点」 を右折して木曽駒方向に (17:30) (走行距離 +6km : 93 km)

国道19号線の 「沖田交差点」 を右折して馬籠方向に (17:35) (走行距離 +4km : 97 km)

温泉施設 「クアリゾート湯船沢」 に到着 (17:45) (走行距離 +5km : 102 km)

入浴と休養 (17:45〜18:45)

中津川インターから 「中央道」 に入る (19:05) (走行距離 +13km : 115 km)

中央道 「恵那峡SA」 で夕食 (19:35〜19:55) (走行距離 +6km : 121 km)

自宅に到着 (20:30) (走行距離 +54km : 全走行距離:175 km)

 ▲ 念願の恵那山登山を無事実現し、落ち着いた気分で再度インターネットを開いて、恵那山登山ルートなどについて多くの資料を入手した

    それらの資料を整理し、纏めたものを冒頭に記述したので、これから登山を計画される方は参考にして下さい


  [SlideShow] をどうぞ
 =恵那山登山 @(黒井沢ルート)の写真をスライドで観て下さい。





     [ 恵那山登山 A ( 宮前ルート) ] 

      ・日時:平成16年7月20日 (火) 暑い快晴の1日   地上は今年最高の暑さで東京は39.1℃

      ・総走行距離 : 164km   歩数 : 28,000歩


  ★ 「 往 路 」 ( 自宅 〜 宮前登山口駐車場 )
4時少し前に起床。  朝食を軽く食べ、自家用車に荷物を積み込んで4時半自宅を出発。

小牧東インターチェンジから中央道に乗る。   (04:40) (走行距離 : 04 km)

中津川インターチェンジを下りて R-19 に乗る。   (05:20) (走行距離 +49km : 55 km)

R-19 中村交差点を右折、 R-363 を道なりに走る。   (05:22) (走行距離 +3km : 58 km)

「宮前橋」 を左折して中津川を渡る。   (05:30) (走行距離 +16km : 64 km)

「ウエストン公園」 訪問。   (05:35) (走行距離 +2km : 66 km)

「恵那神社」 参拝。   (05:39) (走行距離 : 66 km)

「宮前ルート登山口駐車場」 到着。   (05:55) (走行距離 +1km : 67 km)




  ★ 「 山 頂 目 指 し て 」

 06:15 登山開始

 06:40 対東沢

 07:22 五合目

 08:50 四囲の視界が開ける

 09:50 十三合目

 11:30 分岐点を間近に天候が悪化したので、引き返しを前提に昼食を食べる。 (所要時間 : 5時間15分、 15,000歩)

 11:45 引き返して下山開始。

 15:25 登山口に帰着。 (所要時間 : 3時間40分、 28,000歩)



  ★ 「 帰 途 」 ( 7月20日  宮前登山口駐車場 〜 自宅 )
宮前駐車場を出発し、帰途へ。   (15:40) (走行距離 : 66 km)

「宮前橋」 を渡って右折し、 R-363 を道なりに走る。   (15:45) (走行距離 +4km : 70 km)

「中村交差点」 を右折し、 R-19 を木曽駒方面に走る。   (15:55) (走行距離 +6km : 76 km)

「沖田交差点」 を右折し、馬籠方面に走る。   (15:58) (走行距離 +5km : 81 km)

「クリアリゾート湯船沢」 で入浴、夕食、休養。   (16:15 〜 18:55) (走行距離 +5km : 86 km)

「中津川インターチェンジ」 から中央道に乗る。   (19:16) (走行距離 +12km : 98 km)

「小牧東インターチェンジ」 で中央道を下りる。   (20:05) (走行距離 +50km : 148 km)

無事、自宅に帰着。   (20:30) (走行距離 +5km : 153 km)
  [SlideShow] をどうぞ
 =恵那山登山 A(前宮ルート)の写真をスライドで観て下さい。





     [ 2人の孫と 恵那山登山 B ( 黒井沢ルート) ]

      ・日時:平成16年9月26日 (日) 曇天で時に晴れ間あり

      ・総走行距離 : 156km   歩数 : 27,400歩


  ★ 「 往 路 」 ( 9月26日 日  自宅 〜 黒井沢駐車場 )
4時少し前に起床。  昨夜から泊まっている一皓君(小4) と 陸人君(小2) を起こし、

早々に支度して駐車場で車に荷物を積み込んで出発。  (04:20)  真っ暗な夜空に星が見える。

途中の「サークルK」で昼食のおにぎりや飲み物を買い込んでインターに向けて出発。  (04:35)
昨日のバナナと一緒で十分な量だろう。

小牧東インターチェンジから中央道に乗る。   (04:50) (走行距離 : 04 km)

恵那峡SAに立ち寄ってラーメンで朝食。   (05:55〜06:25)

中津川インターチェンジを下りて R-19 に乗る。  (走行距離 +49km : 55 km)

R-19 中村交差点を右折、 R-363 を道なりに走る。    (走行距離 +3km : 58 km)

「宮前橋」 を左折して中津川を渡る。    (走行距離 +16km : 66 km)

「黒井沢駐車場」 到着。   (07:10) (走行距離 +12km : 78 km)



  ★ 「 山 頂 目 指 し て 」
 07:25 登山開始

 12:00 恵那山頂上到着 ( 2,191m 曇天 多くの登山者 )  一皓君、陸人君疲れたと云いながら元気に登頂。
      距離:5,8km  歩数:14,000歩
      山頂の広場で昼食  記念撮影。

 12:45〜17:00 下山
      所要時間 : 9時間35分   歩数:27,400歩
      2人とも元気に下山し、念願の登山を達成できた。



  ★ 「 帰 途 」 
黒井沢駐車場を出発し、帰途へ。   (17:20) (走行距離 : 78 km)

「宮前橋」 手前の 名水場 に車を停めて 3人で喉を潤す。  何とも云えない美味しい水だ。
 あたりは暗くなってるのに多くの人が車で水くみに来ている。

「宮前橋」 を渡って右折し、 R-363 を道なりに走る。 

途中道の右側に電話ボックスを発見、 一皓君、陸人君がババに無事を伝え、
 明日、学校が休みなので泊ってもよいかと了解をとる。

「恵那峡SA」 に立ち寄り たこ焼きと五平餅で夕食。   (18:00〜18:20) 

自宅に帰着。   (19:00) (走行距離 : 156 km)
  [SlideShow] をどうぞ
 =2人の孫達と恵那山に登山 B(黒井沢ルート)の写真をスライドで観て下さい。






     [ 恵那山登山 C ( 神坂峠ルート) ]

      ・日時:平成16年10月14日 (木) 快晴の好天

      ・総走行距離 : 176km   歩数 : 22,400歩


  ★ 「 往 路 」 ( 10月14日 木  自宅 〜 神坂峠駐車場 )
3時少し前に起床。 早々に支度して駐車場で車に荷物を積み込んで出発。  (03:30)  真っ暗な夜空に星がまたたいて見える。

小牧東インターチェンジから中央道に乗る。  (03:40)

中津川インターチェンジを下りて R-19 に乗る。  (04:25)  (走行距離 : 59km)

R-19 沖田交差点を右折。  (04:50)  (走行距離 : 68km)

右折場所を曲がって橋を渡る。  (04:35)  (走行距離 : 73km)

「神坂峠駐車場」 到着。   (05:30)  (走行距離 : 87km)



  ★ 「 山 頂 目 指 し て 」
 06:00 登山開始

 07:30 大判山 (1,696m)
 09:40 分岐点通過
 10:20 恵那山頂上到着 ( 2,191m 快晴・無風で暖かい好天 ) 
      距離:6,8km  歩数:11,000歩
      山頂の広場で昼食  記念撮影。

 11:00 下山を始める
 14:30 神坂峠登山口到着



  ★ 「 帰 途 」 
汗を拭き、着替えを済ませてから富士見台に車を走らすが狭い道で対向車が来るとすれ違い出来ないので 早々に引き返し、そのまま帰途につく。黒井沢駐車場を出発し、帰途へ。  (15:20)

「湯船沢温泉」で入浴してゆっくりと心身を癒す。  (16:10〜18:00)

「恵那峡SA」で軽い夕食。  (18:30〜19:10)

自宅に帰着。   (20:00) (走行距離 : 176 km)

  [SlideShow] をどうぞ

 =恵那山登山 C(神坂峠ルート)の写真をスライドで観て下さい。





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